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Agendaファイル用 憑依霊型コードコンバータ 「Agendaさま」
Ver.1.22 (2000.10.8)
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目次
    1. はじめに
    2. 変更点
    3. 憑依条件
    4. 降霊/除霊方法
    5. 憑依方法
    6. 霊力
    7. 注意・制限事項
    8. 改訂履歴


1. はじめに
   「Agendaさま」は憑依霊型の文字コード変換ツールです。

   憑依霊型コンバータとは、ファイルオープン時に変換処理を行うと、ファイルに
   取り憑いたままじっと終了を待ち、ファイルが閉じられるやいなや再び蠢き出し
   て、オープン時と逆の変換を行うという、大変気味の悪いソフトウェアです。

   「Agendaさま」はその名の通り、Agendaアプリケーションのファイルに取り憑く
   もので、ファイルオープン時には ShiftJIS→UTF-8 の変換を、クローズ時には
   その逆を行います。つまり「Agendaさま」に取り憑かれたファイルは、閉じた状
   態では中身がShiftJISになっている訳で、PsiWinを用いてシンクロするには都合
   の良い状態となっているのです。


2.変更点
   (1) 


3. 憑依条件
   「Agendaさま」が憑依するためには以下の環境が必要となります。
      ・PSION Series5, Series5mx, revo
      ・UniFEP for EPOC, UniFEP for 5mx, UniFEP for revo, UniFEP V2
      ・Agenda2.OPX (SISファイルに同梱)

   また、シンクロの動作確認は以下の環境でのみ行っており、他の環境について
   は、まったく実績がありませんので、ご注意ください。
      ・PSION:      Series5(Classic), Series5mx, revo
      ・PC側OS:     Windows98, WindowsNT 4.0 Workstation
      ・コンバータ: PsiWin 2.1以降
      ・PIMソフト:  MS Schedule+ 7.0, MS Outlook97, Lotus Notes R5
                     ※ Lotus Notes R5の場合、PC側に別途InSyncProが必要


4. 降霊/除霊方法
   (1) 降霊方法
       ダウンロードしたZIPファイルを展開します。
       ZIPアーカイブの中身は下記の通りです。
          .\ --- AgnSama.txt               本テキスト
                 AgnSama.SIS               アプリケーション
                 AgnSamaHidden.SIS         Itako対応隠しアプリケーション
                 src\ --- AgnSama.opl      OPLソース(本霊)
                          AUSCEngine.opl   OPLソース(附属霊)
                          ARun.opl         OPLソース(霊媒)
                          AUSCCommon.oph   OPLヘッダファイル
                          AgnSama.mbm      アイコンイメージ
 
       PsiWinまたはMacConnectを用いて、AgnSama.SISをインストールしてくださ
       い。Extrasバーに、「Agendaさま」に取り憑かれたAgenda風のアイコンが現
       れれば成功です。

       なお、「イタコ」を使用される方で、Extrasバー上の「Agendaさま」が目障
       りだという方は、AgnSamaHidden.SISの方をインストールしてください。こ
       ちらは、Extrasバーには表示されず、C:\Documentsの下にエイリアスを作成
       します。

   (2) 除霊方法
       コントロールパネルのAdd/removeより、AgnSamaを削除してください。
       Extrasバーからアイコンが消えれば成功です。
       なお、隠しアプリ版をお使いの方は、エイリアスの場所を移動したり、リネ
       ームした場合は自動的には削除できませんので、後でご自分で削除してくだ
       さい。


5. 憑依方法
   「Agendaさま」には2つの実行モードがあります。設定モードと憑依モードです
   が、どちらもExtrasバーからAgnSamaを選ぶところは同じです。
   (1) 設定モード
       画面右上に Initializing... の表示が点滅し出したら、すかさず何かしら
       の文字キーを押します。すると、画面にはファイル選択のダイアログが出ま
       すので、憑依させるAgendaファイルを選び、[OK]を押せば設定が保存されて
       終了します。
       憑依するファイルが見つからない場合は、自動的に設定モードになります。

       なお、憑依させるファイルは空のAgendaファイルか、テキストがShiftJIS
       コードでなければ、文字化けの祟りを受けますので注意してください。
       すでにUTF-8で入力してしまっている場合は、AgnUSCvt等のツールを用いて、
       テキストをShiftJISに変換してください。AgnUSCvtは「Agendaさま」と同じ
       所からダウンロードできます。

   (2) 憑依モード
       起動してそのまま放っておくと、UTF-8へのコード変換を開始します。コー
       ド変換が終了するとAgendaアプリケーションを起動し、憑依します。
       Agendaファイルが使用中の間は、「Agendaさま」は何もしません。
       ファイルを閉じると、再び動き出して、ファイル内のテキストをShiftJISに
       戻し、終了します。
       なお、憑依中はファイル名を、後ろに"~"を付けたものに変更しています。


6. 霊力
   AgnSamaは以下の霊力を有しています。
   (1) コード変換
       Agendaファイルのテキストを、UTF-8からSJISへ、またその逆方向に変換し
       ます。ただし、テキスト中にSketch・Word等の埋め込みオブジェクトが存在
       する場合は、(3)の設定に従って処理します。

   (2) 変換期間限定
       設定された日付より前のエントリは変換しないという機能です。
       AgendaアプリケーションのTidy/archive fileというメニューで、古いエン
       トリを削除した際に、実体のないお化けエントリが発生してしまい、変換中
       にKERN-EXECエラーでクラッシュしてしまうことがあるのですが、これの対
       策です。
       日付はセットアップ画面で設定し、1900.1.1〜9999.12.31が指定可能です。
       各エントリにおける判定対象は下記のようになっています。
         ・Appointmment/Day entry:  開始日
         ・To Do:                   期限
         ・Event:                   開始日
       なお、Anniversaryおよび日付指定のないエントリは無条件で変換します。

   (3) 埋め込みオブジェクトのあるエントリの扱い
       セットアップ画面より、以下の3つの方法を選択可能です。
         ・Skip:    変換を行いません。
         ・Remove:  埋め込みオブジェクトを削除し、文字列のみを変換します。
                    オブジェクトがあった箇所には、_の文字が入ります。
         ・Copy:    埋め込みオブジェクトがあるエントリ自体は変換せず、オブ
                    ジェクトを除いて文字列のみを変換した表示用のコピーを作
                    成します。コピーは、逆方向の変換時に削除されます。

   (4) シンボル文字補完
       SJISからUTF-8への変換時、シンボル文字のないエントリに、予め設定して
       あるデフォルトのシンボル文字を付ける機能です。
       Outlookとシンクロすると、なぜか入れたはずのシンボル文字が全部消えて
       しまうので、その対策です。
       シンボル文字はセットアップ画面で設定し、空白の場合は補完機能が無効と
       なります。

   (5) 拡張セットアップ画面
       セットアップモードのファイル選択画面で、[More]ボタンを選択すると、拡
       張セットアップ画面が開きます。拡張セットアップ画面では、変換期間、埋
       め込みオブジェクトの扱い、およびシンボル文字が設定できます。設定内容
       は、セットアップモード終了時に設定ファイルに書込まれます。


7. 注意・制限事項
   ・PsiWinではシンクロを行う際、対象となるAgendaファイルがオープンしていて
     も自動的に閉じる仕様となっていますが、「Agendaさま」は未変換のエントリ
     をシンクロして文字化けを起さぬよう、ファイル名を変更しています。
     したがって、PsiWinによる自動クローズを行った場合、ファイルにアクセスで
     きず、エラーの祟りを受けますので、シンクロを行う場合は、必ずPsion上か
     らAgendaをクローズし、「Agendaさま」が終了するまで待ってください。

   ・revoのSystemメニューのPreferencesで、Today viewのKeep file openチェック
     ボックスをオンにしていると、「Agendaさま」が変換処理を行えず、異常終了
     してしまいます。Keep file openチェックボックスはオフにしてください。

   ・「Agendaさま」の設定内容はAgnUSCvtとほぼ同じですが、設定ファイルを共有
     している訳ではありませんので、AgnUSCvtで設定を変更しても「Agendaさま」
     には一切反映されません。

   ・ShiftJIS→UTF-8変換時に半角カナが見つかった場合は、強制的に全角カナに
     変換します。その際、濁点・半濁点については、前の文字と組み合わせず、単
     独の記号のままとなります。

   ・Agenda上では最大250文字の文字列が入力できますが、Agenda2.opxの都合によ
     り、文字列の長さが126バイト(全角約42文字:UTF-8, 全角63文字:ShiftJIS)を
     超えるものについては、変換せずにスキップします。また、ShitJIS→UTF-8変
     換時において、85バイト以上126バイト以下の文字列は、85バイト目以降を切り
     捨てます。

   ・「Agendaさま」の埋め込みオブジェクトの処理は、非常に複雑ですので、以下
      の説明を必ずお読みの上、テスト用のファイルを作成して、実際に動作を確
      認されてからご使用になることをお勧めします。

   ・埋め込みオブジェクトの扱いのうちRemoveの処理は、オブジェクト以外のエン
     トリの内容を新規エントリに複写し、複写元のエントリを削除する方法を採っ
     ています。その際、オブジェクトの他、Syncronise with other agendas、
     Private on syncronised agendasの設定は複写されません。
     また、Removeで複写されたエントリをシンクロすると、スケジューラ側の
     Agendaに反映されない情報(Outlookの「場所」等)が失われます。

   ・Copyの設定で複写された、埋め込みオブジェクトを取り除いたエントリに、変
     更を加えても、複写元のエントリには一切反映されません。

   ・Copyモードでは、変換時に新たなオブジェクト入りエントリが見つかると、変
     換前の文字コードが使用されているものと見なします。例えば、UTF-8-->SJIS
     変換時に見つかった新たなオブジェクト入りエントリは、文字列がUTF-8であ
     ると見なします。
     したがって、UTF-8表示時にSJISのままになっている複写元エントリをコピー
     してしまうと、SJIS変換時にUTF-8と見なして変換してしまい、正常に変換で
     きません。また、新規憑依先に異なった文字コードのオブジェクト入りエント
     リが混在している場合も、同様の理由により、正しく変換されない場合があり
     ます。

   ・Copyモードでは、上記の方法によって判定した複写元エントリの文字コード
     を、記録しています。記録対象となるファイルの同一性を判定する方法とし
     て、1980年1月1日に固有のIDをテキストとして書き込んだエントリを挿入して
     います。
     このエントリが存在しない場合は、新規憑依先と見なし、エントリの記録を破
     棄して再作成しますので、複写元の文字コード情報は失われます。
     また、オブジェクトの処理モードを、RemoveやSkipに変更した場合も、記録を
     破棄してしまいますので、注意してください。

   ・Copyモード時のオブジェクト入りエントリの記録は、ファイルに書込まれま
     す。オブジェクト入りエントリの数が増えるにしたがって、このファイルのサ
     イズが大きくなり、処理速度も低下します。オブジェクト入りエントリを多く
     含む場合は定期的に古いエントリを整理することをお勧めします。
     なお、その際には1980年1月1日のエントリを削除しないようご注意ください。

   ・Copyモード時に作成される表示用コピーエントリは、逆変換時に自動的に削除
     されます。オブジェクトの処理モードをRemoveやSkipに変更した場合であって
     も、作成した表示用コピーエントリは削除されます。
     また、削除はAgendaアプリケーションが自動的に付けるIDをもとに行います
     が、エントリを削除した後に追加を行うと、削除したエントリと同じIDが付い
     てしまいます。(Outlookとシンクロした時に不可解な現象を経験されたことは
     ありませんか? どうもこれが原因のようです) したがって、表示用コピーエ
     ントリは極力削除しないでください。

   ・このツールは、第2節の憑依条件において、動作確認を行っていますが、動作
     およびデータの保全について保証するものではありません。本ツールの使用に
     よるデータ破損等、霊障の責任は負いかねますのでご了承ください。

   ・このツールはフリーウェアです。改変・再配布は自由に行っていただいて構い
     ません。

   ・このツールの著作権は私、三橋が所有しておりますが、あくまでUID管理上の
     都合によるもので、同一の名称やUIDを用いないなどの配慮をしていただく限
     り、再利用等を妨げるものではありません。


8. 改訂履歴
   ■ Ver.1.00(99.11.20)
      ・AgnUSCvtというOPAを改造し、作成。

   ■ Ver.1.01(99.11.27)
      ・Series5mx対応
      ・ゾンビエントリを変換開始日設定で避けているはずなのに、クラッシュし
        てしまう点を修正。

   ■ Ver.1.10(99.12.5)
      ・ShiftJISの半角カナが含まれているとクラッシュする点を修正。
      ・128バイト以上の文字列を書き換えるとクラッシュする点を修正。
      ・エラー処理ルーチンに論理的なミスがあり、エラー原因と無関係なメッ
        セージを出してしまう点を修正。

   ■ Ver.1.11(00.2.1)
      ・ToDoリストの期限をクリアしてしまう不具合を修正。

   ■ Ver.1.20(00.3.21)
      ・revoに対応。
      ・埋め込みオブジェクトのあるエントリを強制的に変換する機能を付加。
      ・変換中に誤ってシンクロしてしまうことが無いよう、動作中はAgendaファ
        イルの名前を変更するようにした。

   ■ Ver.1.21(00.5.2,11)
      ・一部のエラー処理で、メモリの解放が抜けていた点を修正。
      ・新アプリ「イタコ」の設定モードに対応。
      ・アイコンデザインを変更。
      ・「イタコ」対応隠しアプリ版を同梱。

   ■ Ver.1.22(00.10.8)
      ・UniFEP V2に対応しました。