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Agendaファイル用 親子型UTF-8/SJISコードコンバータ AgnUSCvt
Ver.1.21 (2000.5.2)
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目次
1. はじめに
2. 変更点
3. 動作環境
4. 導入/削除方法
5. 実行方法
6. 機能
7. 注意・制限事項
8. 改訂履歴
1. はじめに
このツールは、PSION Series5のAgendaファイル内の日本語テキストを、UniFEP
のUTF-8とSJISコード間で双方向に変換するものです。
2. 変更点
(1) 一部のエラーメッセージを修正しました。
(2) アイコンデザインを変更しました。
3. 動作環境
このツールを動作させるためには以下の環境が必要となります。
・PSION Series5, 5mx, revo
・UniFEP for EPOC, UniFEP for 5mx, UniFEP for revo
・Agenda2.OPX (SISファイルに同梱)
また、シンクロの動作確認は以下の環境でのみ行っており、他の環境について
は、まったく実績がありませんので、ご注意ください。
・PSION: Series5(Classic), Series5mx, revo
・PC側OS: Windows98, WindowsNT 4.0 Workstation
・コンバータ: PsiWin 2.1以降
・PIMソフト: MS Schedule+ 7.0, MS Outlook97
4. 導入・削除方法
(1) 導入方法
PC上でダウンロードしたZIPファイルを展開します。
ZIPアーカイブの中身は下記の通りです。
.\ --- AgnUSCvt.txt 本テキスト
AgnUSCvt.SIS アプリケーション
src\ --- AgnUSCvt.opl OPLソース(親)
AUSCEngine.opl OPLソース(変換モジュール)
Run.opl OPLソース(子)
AUSCCommon.oph OPLヘッダファイル
AgnUSCvt.mbm アイコンイメージ
PsiWinまたはMacConnectを用いて、AgnUSCvt.SISをインストールしてくださ
い。C:\DocumentsにAgnUSCvt.aliasという名前の、Agenda風のアイコンがで
きれば成功です。
なお、AgnUSCvtはExtrasバーには表示されないため、C:\Documentsの下に作
成された子モジュールを直接タップして起動します。子モジュールは移動、
転記、リネーム可能です。
◎秘技その1
\System\Apps\AgnUSCvtの下にあるコード変換用サブモジュールの、
AUSCEngine.opoは、「Agendaさま」Ver.1.21と共通です。
\System\Apps\AgnUSCvtの下に存在しない場合は、同一ドライブの
\System\Apps\AgnSamaの下からロードしますので、どちらか一方を削除
することができ、ささやかながらディスク容量を節約できます。
◎秘技その2
起動時に小文字のsを押していると、埋め込みオブジェクトの処理方法で
デバッグ用の秘密のモードが選択できます。詳しくは「Agendaさま」の
ドキュメントをご参照ください。
※ αバージョンをお使いの方は、お手数ですが、旧バージョンを削除して
からインストールしてください。削除は、Ver.0.20ではコントロールパ
ネルのAdd/removeよりAgnUSCvtおよびSJIS-UTF8 Dic(for AgnUSCvt)を、
Ver.0.11以前ではCおよびDドライブの\System\Apps\AgnUSCvtフォルダ以
下を根こそぎ削除することで行えます。
(2) 削除方法
コントロールパネルのAdd/removeより、AgnUSCvtを削除してください。
なお、移動、転記、リネームされた子モジュールは自動的には削除できませ
んので、手動で削除してください。
5. 実行方法
System画面より子モジュールをタップします。
起動すると、変換方向を指定するダイアログが出ますので、UTF-8 --> SJIS,
SJIS --> UTF-8 のどちらにするかを指定してください。
【注意】文字コード判定は行っていないため、変換方向を間違えると、文字化け
して復帰不能になりますので、気を付けてください。
次に、ファイル選択のダイアログを表示しますので、変換したいファイルを指定
してください。変換を開始します。
変換が完了するとアプリケーションは終了し、変換されたAgendaファイルは、
UTF-8 --> SJISの場合には .sj というサフィックスが付き、逆方向ではサ
フィックスが取り除かれます。
6. 機能
AgnUSCvtは以下の機能を有しています。
(1) コード変換
Agendaファイルのテキストを、UTF-8からSJISへ、またその逆方向に変換し
ます。テキスト中にSketch・Word等の埋め込みオブジェクトが存在する場合
は、(3)の設定に従って処理します。
(2) 変換期間限定
設定された日付より前のエントリは変換しないという機能です。
AgendaアプリケーションのTidy/archive fileというメニューで、古いエン
トリを削除した際に、実体のないお化けエントリが発生してしまい、変換中
にKERN-EXECエラーでクラッシュしてしまうことがあるのですが、これの対
策です。
日付はセットアップ画面で設定し、1900.1.1〜9999.12.31が指定可能です。
各エントリにおける判定対象は下記のようになっています。
・Appointmment/Day entry: 開始日
・To Do: 期限
・Event: 開始日
なお、Anniversaryおよび日付指定のないエントリは無条件で変換します。
(3) 埋め込みオブジェクトのあるエントリの扱い
セットアップ画面より、以下の2つの方法を選択可能です。
・Skip: 変換を行いません。
・Remove: 埋め込みオブジェクトを削除し、文字列のみを変換します。
オブジェクトがあった箇所には、_の文字が入ります。
(4) シンボル文字補完
SJISからUTF-8への変換時、シンボル文字のないエントリに、予め設定して
あるデフォルトのシンボル文字を付ける機能です。
Outlookとシンクロすると、なぜか入れたはずのシンボル文字が全部消えて
しまうので、その対策です。
シンボル文字はセットアップ画面で設定し、空白の場合は補完機能が無効と
なります。
(5) セットアップ
変換方向を指定する画面で、[Setup]ボタンを選択すると、セットアップ画
面が開きます。セットアップ画面では、変換期間、埋め込みオブジェクトの
扱い、およびシンボル文字が設定できます。設定内容は、画面を閉じる時に
設定ファイルに書込まれ、次回起動時も引き継がれます。
7. 注意・制限事項
・このツールは、第2節の動作環境において、動作確認を行っていますが、動作
およびデータの保全について保証するものではありません。本ツールの使用に
よるデータ破損等の責任は負いかねますのでご了承ください。
・revoのSystemメニューのPreferencesで、Today viewのKeep file openチェック
ボックスをオンにしていると、変換処理を行えず、異常終了してしまうことが
あります。Keep file openチェックボックスはオフにしてください。
・子モジュールを全て削除してしまった場合は、SISファイルより再インストー
ルしてください。
・ShiftJIS→UTF-8変換時に半角カナが見つかった場合は、強制的に全角カナに
変換します。その際、濁点・半濁点については、前の文字と組み合わせず、単
独の記号のままとなります。
・Agenda上では最大250文字の文字列が入力できますが、Agenda2.opxの都合によ
り、文字列の長さが126バイト(全角約42文字:UTF-8, 全角63文字:ShiftJIS)を
超えるものについては、変換せずにスキップします。また、ShitJIS→UTF-8変
換時において、85バイト以上126バイト以下の文字列は、85バイト目以降を切り
捨てます。
・埋め込みオブジェクトの扱いのうちRemoveの処理は、オブジェクト以外のエン
トリの内容を新規エントリに複写し、複写元のエントリを削除する方法を採っ
ています。その際、オブジェクトの他、Syncronise with other agendas、
Private on syncronised agendasの設定は複写されません。
また、Removeで複写されたエントリをシンクロすると、スケジューラ側の
Agendaに反映されない情報(Outlookの「場所」等)が失われます。
・このツールはフリーウェアです。改変・再配布は自由に行っていただいて構い
ません。
・このツールの著作権は私、三橋が所有しておりますが、あくまでUID管理上の
都合によるもので、同一の名称やUIDを用いないなどの配慮をしていただく限
り、再利用等を妨げるものではありません。
8. 改訂履歴
■ Ver.0.01(1999.7.30)
・OPLテストプログラムとして公開
■ Ver.0.10(1999.8.15)
・OPA化(プライベートUID &04126000 使用)
・埋め込みオブジェクトがあっても異常終了せず、スキップさ
せるようにした
・変換テーブルの置き場所を任意に設定可能とした
・辞書キャッシュの管理方法を見直し、高速化を図った
・辞書キャッシュのサイズを変更可能とした
・文字コードがどちらか判別し易いよう、変換時にファイル名
のサフィックスを付加/削除するようにした
■ Ver.0.11(1999.8.20)
・正規のUIDを取得(0x100053ef)
・エントリ文字補完機能を追加
・辞書キャッシュのサイズが設定値を超えた場合、終了処理で異常に時間が
かかる点を修正
■ Ver.0.20(1999.10.18)
・OPLソースリストを整理
・セットアップ画面でAnniversaryのシンボル文字を削除すると、Aniversary
のシンボル文字を再度設定することができなくなる不具合を修正
・処理中の表示内容を変更
・変換対象を期間とエントリ種類で限定する機能を追加
・アイコンのデザインを変更
・SISファイルでのインストールに対応
■ Ver.1.00(99.11.20)
・UniFEP for EPOC API 対応となり、処理速度が劇的に向上
これに伴い、変換表(sudicファイル)を廃止し、ソースの全面書換え
・処理速度の遅さに耐えかねて作った、変換対象期間とエントリ種類限定機
能があまりに使いにくいため、廃止
・Agendaファイルがオープン中の場合は、自動的に閉じるようにした
・変換処理部分のプロシージャ群をOPM化して外に出した
■ Ver.1.01(99.11.27)
・Series5mxに対応
・ゾンビエントリを変換開始日設定で避けているはずが、クラッシュしてし
まう点を修正。
■ Ver.1.10(99.12.5)
・ShiftJISの半角カナが含まれているとクラッシュする点を修正。
・128バイト以上の文字列を書き換えるとクラッシュする点を修正。
・エラー処理ルーチンに論理的なミスがあり、エラー原因と無関係なメッ
セージを出してしまう点を修正。
■ Ver.1.11(00.2.1)
・ToDoリストの期限をクリアしてしまう不具合を修正。
■ Ver.1.20(00.4.12)
・revoに対応。
・埋め込みオブジェクトのあるエントリを強引に変換する機能を付加。
・Extrasバーに表示されないようにした。
・SISファイルを改善。
■ Ver.1.21(00.5.2)
・一部のエラーメッセジを修正。
・アイコンデザインを変更。