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Contactsファイル用 憑依霊型コードコンバータ 「Contactsさま」
Ver.1.02 (2000.10.8)
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目次
1. はじめに
2. 変更点
3. 憑依条件
4. 降霊/除霊方法
5. 憑依方法
6. 霊力
7. 注意・制限事項
8. 改訂履歴
1. はじめに
「Contactsさま」は憑依霊型の文字コード変換ツールです。
憑依霊型コンバータとは、ファイルオープン時に変換処理を行うと、ファイルに
取り憑いたままじっと終了を待ち、ファイルが閉じられるやいなや再び蠢き出し
て、オープン時と逆の変換を行うという、大変気味の悪いソフトウェアです。
「Contactsさま」はその名の通り、Contactsアプリケーションに取り憑くもの
で、ファイルオープン時には ShiftJIS→UTF-8 の変換を、クローズ時にはその
逆を行います。つまり「Agendaさま」に取り憑かれたファイルは、閉じた状態で
は中身がShiftJISになっている訳で、PsiWinを用いてシンクロするには都合
の良い状態となっているのです。
2. 変更点
・UniFEP V2に対応しました。
※ 現在、UniFEP V2環境下でContactsとOutlookのシンクロができていません。
原因については明確になっておりませんが、UniFEP V2の制限によるもの
と考えられます。
今回の「Contactsさま」変更は、あくまで変換時のエラー発生を防ぐため
のもので、UniFEP V2環境下でのシンクロを可能にするものではありません
ので御了承ください。
3. 憑依条件
「Contactsさま」が憑依するためには以下の環境が必要となります。
・PSION Series5mx, revo
・UniFEP for 5mx, UniFEP for revo, UniFEP V2
・Contacts.OPX (SISファイルに同梱)
また、シンクロの動作確認は以下の環境でのみ行っており、他の環境について
は、まったく実績がありませんので、ご注意ください。
・PSION: Series5mx, revo
・PC側OS: Windows98, WindowsNT 4.0 Workstation
・コンバータ: PsiWin 2.3以降
・PIMソフト: MS Schedule+ 7.0, MS Outlook97, Lotus Notes R5
※ Notes R5とのシンクロはPC側に別途InSyncProが必要
4. 降霊/除霊方法
(1) 降霊方法
ダウンロードしたZIPファイルを展開します。
ZIPアーカイブの中身は下記の通りです。
.\ --- CntSama.txt 本テキスト
CntSama.SIS アプリケーション
CntSamaHidden.SIS Itako対応隠しアプリケーション
src\ --- CntSama.opl OPLソース(本霊)
CUSCCore.opl OPLソース(附属霊)
CRun.opl OPLソース(霊媒)
CUSCCommon.oph OPLヘッダファイル
CntSama.mbm アイコンイメージ
PsiWinまたはMacConnectを用いて、CntSama.SISをインストールしてくださ
い。Extrasバーに、「Contactsさま」に取り憑かれたContacts風のアイコン
が現れれば成功です。
なお、「イタコ」を使用される方で、Extrasバー上の「Contactsさま」が
目障りだという方は、CntSamaHidden.SISの方をインストールしてください。
こちらは、Extrasバーには表示されず、C:\Documentsの下にエイリアスを
作成します。
(2) 除霊方法
コントロールパネルのAdd/removeより、CntSamaを削除してください。
なお、隠しアプリ版をお使いの方は、エイリアスの場所を移動したり、リネ
ームした場合は自動的には削除できませんので、後でご自分で削除してくだ
さい。
5. 憑依方法
「Contactsさま」には2つの実行モードがあります。設定モードと憑依モードで
すが、どちらもExtrasバーからCntSamaを選ぶところは同じです。
(1) 設定モード
画面右上に Initializing... の表示が点滅し出したら、すかさず何かしら
の文字キーを押します。すると、画面にはファイル選択のダイアログが出ま
すので、Contactsのセーブ先ドライブを選び、[OK]を押せば設定が保存され
て終了します。
憑依するファイルが見つからない場合は、自動的に設定モードになります。
なお、憑依させるファイルは空のContactsファイルか、テキストがShiftJIS
コードでなければ、文字化けの祟りを受けますので注意してください。
すでにUTF-8で入力してしまっている場合は、CntUSCvt等のツールを用いて、
テキストをShiftJISに変換してください。CntUSCvtは「Contactsさま」と同
じ所からダウンロードできます。
(2) 憑依モード
起動してそのまま放っておくと、UTF-8へのコード変換を開始します。コー
ド変換が終了するとContactsアプリケーションを起動し、憑依します。
Contactsが動作中の間は、「Contactsさま」は何もしません。
Contactsを閉じると、再び動き出して、ファイル内のテキストをShiftJISに
戻し、終了します。
6. 霊力
CntSamaは以下の霊力を有しています。
(1) 各エントリのコード変換
Contactsのエントリを、UTF-8からSJISへ、またその逆方向に変換します。
(2) ラベルのコード変換
Contactsのラベルを、UTF-8からSJISへ、またその逆方向に変換します。
7. 注意・制限事項
・PsiWinではシンクロを行う際、対象となるContactsファイルがオープンしてい
ても自動的に閉じる仕様となっています。
Contactsさまはファイルが閉じてから変換を開始するため、PsiWinによる自動
クローズを行った場合、文字コードがSJISにならないうちにシンクロが始まっ
てしまい、文字化けの祟りを受けますので、シンクロを行う場合は、必ずPsion
上からContactsをクローズし、「Contactsさま」の終了を待ってください。
・「Contactsさま」の設定内容はCntUSCvtとほぼ同じですが、設定ファイルを共
有している訳ではありませんので、CntUSCvtで設定を変更しても「Contactsさ
ま」には一切反映されません。
・ShiftJIS→UTF-8変換時に半角カナが見つかった場合は、強制的に全角に直し
ます。その場合、濁点や半濁点は前の文字とは組み合わされず、単独の記号の
ままとなります。また、全角への変換途中に次項の制限文字数に達した場合、
それ以降の文字は切り捨てられます。
・Contacts上での文字数には制限がありませんが、都合により、文字列の長さが
2048バイト(全角約682文字)を超えるものがあった場合は、変換を中止し、元
の状態に戻します。
・Contactsのラベルに関して
「Contactsさま」の設定に "Convert label:" という項目がありますが、UniFEP
に付属の日本語Contactsテンプレートをインストールされている場合、ここを
チェックしていると以下の現象が発生します。
【現象】
空のContactsファイルに、Outlookの連絡先をシンクロで流し込むと、変換後
にラベルが文字化けしてしまう。
これは、ラベルがUTF-8コードになっているために、変換時にUTF-8コードを更
にSJIS→UTF-8変換してしまうことにより発生するものです。
日本語Contactsテンプレートを使用されている場合、またはご自分でラベルを
日本語(UTF-8コード)で設定されている場合は、「Contactsさま」の設定の
"Convert label:" という項目はチェックしないでください。
なお、ContactsとOutlook連絡先とのシンクロは、ラベルの名称ではなく、ラベ
ルに内部的に設定されているUIDという種類を特定するためのID番号を用いてい
るため、ラベルがUTF-8のままでも何ら問題ありません。
・このツールは、第2節の憑依条件において、動作確認を行っていますが、動作
およびデータの保全について保証するものではありません。本ツールの使用に
よるデータ破損等、霊障の責任は負いかねますのでご了承ください。
・このツールはフリーウェアです。改変・再配布は自由に行っていただいて構い
ません。
・このツールの著作権は私、三橋が所有しておりますが、あくまでUID管理上の
都合によるもので、同一の名称やUIDを用いないなどの配慮をしていただく限
り、再利用等を妨げるものではありません。
8. 改訂履歴
■ Ver.1.00(00.05.04)
・新規公開。
■ Ver.1.01(00.05.10)
・SJISの半角カナを強制的に全角に変更するようにした。
・「イタコ」対応隠しアプリ版を同梱。
■ Ver.1.02(00.10.8)
・UniFEP V2に対応しました。
※ 現在、UniFEP V2環境下でContactsとOutlookのシンクロができていません。
原因については明確になっておりませんが、UniFEP V2の制限によるもの
と考えられます。
今回の「Contactsさま」変更は、あくまで変換時のエラー発生を防ぐため
のもので、UniFEP V2環境下でのシンクロを可能にするものではありません
ので御了承ください。