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はじめに
このページでは、5mxの液晶パネル接続用フレキケーブルの断線を自分で修理した際の記録をご紹介します。 念のため申し上げますが、これは改造の勧めではありません。 内容の精度についての保証も一切できかねます。 このような行為は、マシンを破損する恐れがあるばかりか、メーカーの保証が受けられなくなったり、 修理を拒否される恐れもあります。 また作業に伴い、ユーザーデータはすべて消滅します。 自分で修理を行う場合はこれらのリスクを考慮の上、あくまで自己責任でお願いします。
なお、交換作業を行うにあたり、 東日本Psion EPOCユーザーズグループ の「武藤師範代の5mx完全分解マニュアル」を参考にさせていただきました。ありがとうございました。
当初、ハンダ付けせずに修理する例として紹介したのですが、1ヶ月程度しか持たず、その後ハンダ付けする羽目になり、 最終的にはエヌフォー社に修理していただきました。 したがってこのページは、全く存在意義が無いのですが、折角なので記録として参考までに残しました。 念のためお断りしておきますが、ここで紹介しているのは、修理の失敗例です。 場合によっては修理不能になる場合もありますので、ご注意ください

修理に至る経緯
PSION 5mxを購入して3年程経ったある日、液晶パネルが数本の横縞を残して何も表示しなくなりました。 フレキケーブルの断線は既によく知られていたことなので、すぐにそれとわかり、エヌフォー社に修理を依頼しました。 私は手先が不器用でハンダごての扱いも全く駄目なので、修理に出すことに何のためらいも感じなかったのですが、 修理後約1年でまたしてもフレキケーブルの断線に見舞われてしまいました。
さすがに2回も修理に出すと費用も馬鹿にならないので、駄目もとで自分で修理してみようかという気になってきました。 実は前回の修理時に念のため交換した液晶ユニットを返送してもらっていたので、 液晶ユニットだけなら万が一潰してしまっても予備がありましたし、 半年前にRevoの分解に手を出して若干の心理的余裕ができていたこともありました。
※ 現在、液晶ユニットはPSION社に送るようになっているそうなので、返送してもらうことはできません。

修理の内容と結果
とりあえず5mxの外装を開けてみて故障箇所を調べてみたところ、 2つの液晶ユニットはどちらもフレキケーブルの液晶側の取り付け箇所に近い部分で断線しているようでした。 液晶を開いた時、この付近でケーブルが折れ曲がってしまうことが原因のようで、 試しにこの部分が動かないように押さえてみると、液晶が問題なく表示されることがわかりました。 そこで、この箇所を薄いプラスティック板等で押さえてしまえば、 危険を冒してハンダ付けをしなくても何とか使えるのではないかと考え、使用済み磁気カードを貼り付けて補強してみました。 結果は、液晶の開閉時に表示が乱れるものの、完全に開いた状態では表示もタッチパネルも問題なく動作しているようです。
この処置は断線自体には何も手当てしていないため完全な修復ではありませんし、 そのうち今度はプラスティック板の端の部分で断線が起きてしまうと予想されますが、 とりあえずの応急処置にはなるのではないかと思います。
[2003/06/04]
プラスティック板で補強して1ヶ月程使っていたのですが、残念ながら懸念していた通り、 プラスティック板の端の部分で断線が発生し、液晶が表示されなくなってしまいました。 ハンダ付けせずになんとか修理できないかと試行錯誤してみましたが、 結局、中学の技術家庭の授業以来二十数年ぶりのハンダ付けを行う羽目になりました。 現在のところ、かれこれ2週間にわたって火傷しながら苦戦中ですが、未だに修復できていません。
[2003/06/29]
約1ヶ月半にわたりハンダごてと格闘しながら失敗を繰り返した後、なんとか修復できたようです。 プラスティック板で断線箇所を増やしてしまったため、計7ヶ所のハンダ付けになってしまいました。 これでどのくらい持つかは怪しいものがあります。
[2003/11/16] 新ケーブル表側 新ケーブル裏側
その後、ハンダ付けを繰り返しながら何とか延命していましたが、 さすがにケーブルもぼろぼろになって修理も困難な状態になってきたので、 予備に取っておいた液晶ユニット(こちらも断線している)に戻し、エヌフォー社に修理してもらいました。 なお、断線対策なのか、フレキケーブルの取り付け方が若干変わっていました。(右図)
結局、プラスティック板で固定する方法は1ヶ月程度しか持たず、かえってケーブルを傷めてしまうので、 ケーブルを補修してまだ使うつもりであれば、さっさとハンダ付けするのが得策です。 後でフレキケーブルを自前で交換し、断線したケーブルは廃棄するというのであれば、この方法でもう1ヶ月使うのも手ですが、 エヌフォー社に修理してもらうならば、あまりいじくりまわさない方がよいかもしれません。